桶狭間の資料を求めて国立国会図書館へ行ったら面白そうな本があることを知った。
その名も尾州桶狭間之絵図・今川義元公戦場
これは良さそうな本だと思い閲覧しようとしたが、本の状態が悪いらしく古典籍資料室に行って閲覧する必要があった。ところが、古典籍資料室に行くと土曜日は事前予約しておかなければ閲覧できないと言われ、それなら、複写してほしいと頼むと、この本は状態が悪いので複写希望者が撮影する方と撮影箇所・撮影方法を相談しないといけないと言われた。仕方がないのでその日は閲覧予約をして帰った。そして迎えた予約日・・・

2023年10月3日(火) 12:30

今日は尾州桶狭間之絵図・今川義元公戦場を複写してもらうために国立国会図書館に行った。
国立国会図書館は永田町駅3番出口(半蔵門線・南北線)から徒歩8分、永田町駅2番出口(有楽町線)から徒歩3分、国会議事堂前駅1番出口から徒歩10分ほどのところにある。


国立国会図書館
先日は、利用者カードを持っていなかったので新館から入ったが、今日は利用者カードを持っていたので本館から入った。入館するには荷物をロッカーにいれるか、図書館備え付けのビニールのかばんに入れる必要があった。リュックを背負っていたのでロッカーに入れて入館した。ロッカーに入れる際に100円が必要だったが、帰りに返却されたので実質無料だった。

古典籍資料室

お昼休みに仕事を抜けて来たので、途中寄り道わせず真っすぐ古典籍資料室へ行った。
古典籍資料室で予約していることを告げると、受付のPCのカードリーダに利用者カードを乗せるように言われた。利用者カードを乗せると司書さんが内容を読み取って受付の奥の部屋に入っていった。5分ほど待つと司書さんが戻って来て「紙が破れるので地図を全部開かないでください」と言いって資料を渡してくれた。
資料をそーと開くと、確かに、全開にすると地図が破れる感じだった。
尾州桶狭間之絵図・今川義元公戦場 表紙
尾州桶狭間之絵図・今川義元公戦場 表紙 国立国会図書館複写資料

これは、慎重に扱わねばと思いながら中をみると・・・

なんと~!!

これはびっくり!!

そこにはとんでもないものが書かれていた。

なんじゃこれは!?

でたらめな地図じゃないか^^;

いや~、これはひどいな・・・

まず砦の位置がおかしい・・・

左(西)から右(南東)に向かって

丹家-善照寺-中島ー丸根ー鷲津ー沓掛-大高とならんでいる。
(丹家は丹下と思われる)

だめだ、これは、資料としての価値なしだ・・・

まあ、方向が東から西だと考えれば・・・って駄目だ
鷲津と大高の間に沓掛が入っているのはおかしすぎる・・・・

それに海の位置がな~

とか考えていると司書さんが
「どうします?複写しますか?」と聞いてきた。

この資料を複写して価値がるのか?と思ったが、
ここまで来たならままよ、
「はい。お願いします。」と即座に答えた。

司書さんは、それでは撮影する方を呼んできますね、それまで撮影箇所とか決めておいてくださいと言ってまた奥の部屋に入っていった。

待っている間
どれどれと再び地図を見てまた苦笑い。
砦と並行するように清州、那護屋、敦田とあり
清州の近くに丹家、敦田の近くに中島があった。

でたらめ、極まりないな。

しかし、この出鱈目な感じどっかで体験したような・・・
あっ、そうだ。
これって息子が小学校に入る前に書いた鉄道地図の感じに似ているんだ。

中の島
 |
登戸-箱根-┐
 |    |
新宿ー東京-福井
 
息子が書いた地図はこんな感じ・・・
(実際には登戸周辺は5駅ほどの駅があり小田急線の下北から渋谷、東京のラインがでていた)

つまり、これはあれだ。
実際の土地勘がない方が、人づてに聞いた重要な拠点を並べて書いたって感じだな・・・

とか思っていたら撮影者がやって来た。

撮影者の方はでっかいカメラを持っていて、ザ・カメラマンと言う感じだった。

ザ・カメラマンは地図を見て・・・
これは・・・全部開けないので一枚では撮れませんね・・・
この境の上部と下部を別々に撮影することになるので・・・
2枚になりますがいいですか?
と聞いてきた。
はい、それでお願いしますと答えると
撮影してから発送までに1週間、その後郵送になる。
だいたい2千円~3千円かかるがそれ等も良いかと聞かれたので良いと答えた。

その後、司書さんに郵送の手続き処理をしてもらい、
最後に1階の複写窓口で再度郵送依頼をして図書館を後にした。

図書館の滞在時間は50分ほどだった。

昼休みの間に終わってよかったよ^^;


2023年10月10日 (火)

国立国会図書館からメールが来た。
国立国会図書館をご利用いただきありがとうございます。
国立国会図書館にお申込みの複写製品が完成いたしました。翌開館日夕方までに配送業者に引き渡し予定です。お手元に到着するまで、しばらくお待ちください。国内発送の場合、配送方法・配送状況によっては、お手元に到着するまで土日祝を除き1週間程度かかる場合がございます。
と書いてあった。

2023年10月13日 (金)

家に帰ると国立国会図書館から、郵便が届いていた。
DSC_0100~2
中を確認すると、CDが一枚と振込用紙が入っていた。
金額は税込み1,482円だった。
結構安いな。
とりあえず、コンビニで支払いをしておいた。

2023年10月14日

尾州桶狭間之絵図・今川義元公戦場のCDを見てみた。
表紙1枚と地図2枚の計3つのjpgファイルが入っていた。
地図2枚のjpgを1枚に引っ付けてみた。
ほとんど、ズレなく引っ付いた。色は若干差があった。
おお、ザ・カメラマンの方は、斜めにして写さないといけないから同じ大きさで写すのは難しいかも・・・と言っていたけど、ほとんどズレないじゃん。いい仕事してるね~。
さて、改めて見てみたが・・・
やっぱりいい加減なに地図だな^^;
それに字が読めない・・・
なんて書いてあるんだろう・・・
もしこれが聞きかじりマップなら・・・
この辺は地図を書いた人が、良く聞いている個所だと思うが・・・
村の名前も読めなければ、人の名前も読めない・・・
尾州桶狭間之絵図の一部
尾州桶狭間之絵図の一部
国立国会図書館 尾州桶狭間之絵図・今川義元公戦場 複写 より一部抜粋

もしも、たまたま・・・
この村の名前や人の名前を読める方がこのブログを見たら・・・
コメントに読み方を入れてくれるとありがたいです・・・

しっかし、帝国図書館の方は何でこの地図を保管していたのだろう・・・
意味があるのか???
国立国会図書館の方も捨てるに捨てられないし困るよな^^;